AI · 2026年10月30日

Destinus、レーダーソフトウェア開発のPerciv AIを買収

a close up of a laptop on a table
Egor Komarov / Unsplash

Destinusは、自律システム向けの感知能力を拡大するため、レーダー感知ソフトウェアを開発するデルフト拠点のPerciv AIを買収した。同社は10月21日の公式発表で、Perciv AIがグループのレーダー感知センターになると明かした。創業者チームは引き続き事業を運営し、双方は取引の財務条件を公表していない。

Perciv AIは、レーダーデータをニューラルネットワークモデルで処理して物体を検出・追跡するソフトウェアを開発している。対象には低レーダー断面積の目標も含まれ、グローバル衛星測位システムの信号が利用できない、または弱まった場合のレーダーベースの測位支援も提供する。

この技術は、Destinusが保有する他の感知研究に追加される。グループのDaedaleanはすでに光学感知と衛星信号がない環境でのナビゲーションに取り組んでおり、Destinusはオランダの研究機関TNOと共同事業を通じてレーダー探査技術を開発している。Perciv AIの参加により、レーダーと光学感知がグループ内でより密接に統合される見込みである。

Destinus創業者兼経営者のミハイル・ココリッチは、レーダー感知はシステムの一部として開発されるべきだと述べ、今回の買収により重要な技術の管理を自社内に確保したと説明した。Perciv AIのエンジニアは、Destinusの製品開発に直接参加する予定である。

Perciv AIは、アンドラス・パルフィ、バラズ・シェケレス、スリマンナラヤナ・バラタムによって設立され、3人ともデルフト工科大学の出身である。パルフィは、過去1年間のDestinusとの協業が、感知研究をシステム開発と並行して進める価値を示したと述べている。新体制のもとでデルフトのチームを拡大する方針を示した。

同社の製品には、EgoTrack、FreeRoad、Objects、Fusionが含まれる。これらはレーダーデータで車両の動きを計算し、空き領域を特定し、物体の位置・速度・クラスを推定し、レーダー情報を通常またはサーマルカメラ映像と融合させる。対象は自動車、産業用車両、無人システムと関連付けられているが、完成したフィールドテストの結果は発表されていない。

この取引は、Destinusのオランダにおける3回目の買収となる。同社は2023年にOPRAの資産、2025年にAerialtronicsを傘下に加えた。Perciv AIは2024年12月に、DayOne CapitalとKeen Venture Partnersが主導する250万ユーロのシードラウンドを実施し、Vinci Girişim Sermayesiも参加した。買収価格は非公表のため、この投資の回収率は算出できない。