セキュリティ · 2026年10月31日

ClaudeがNIST楕円曲線パラメータ生成プロセスを再現、懸念されたバックドアの存在は否定された

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Conny Schneider / Unsplash

Anthropicの研究者がClaudeを用いて、NISTが2000年に公開したFIPS 186-2規格に定められた楕円曲線パラメータの生成方法を再現した。この発見により、長年懸念されてきたNSAによる意図的なバックドアの存在は明確に否定された。

NISTの楕円曲線規格では、SHA-1ハッシュ関数への入力として160ビットのシードが用いられ、曲線方程式のパラメータbが生成されていた。NSAが説明なしに提供したこれらのシードの由来は、長年不明なままだった。一部の研究者はNSAが通信を傍受するための裏口を仕込んだと疑い、他の研究者は冗談のフレーズのハッシュである可能性を指摘していた。

Claudeは、1990年代後半のUnixタイムスタンプで初期化された標準的なシステム乱数生成器lrand48が使用されたという仮説を立てた。モデルは1997年から1998年のシステム時刻の範囲をシミュレーションし、格子低減手法やLLLアルゴリズムを用いて生成器の内部状態を復元した。その結果、規格に定められた大半の曲線に対するシードの生成に成功した。

具体的には、P-256曲線のシード生成には1842回の反復処理が必要だった。反復処理の876回目で、P-256と同様の条件を満たす曲線が生成されたが、理由は不明ながらこの曲線は採用されなかった。この再現により、パラメータ生成には単なるシステム生成器が用いられていたことが確認された。

この謎の解明に対して設定されていた報奨金は36,864米ドルで、Let's Encryptプロジェクトを推進するInternet Security Research Group(ISRG)に支払われた。