セキュリティ · 2026年10月20日
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AIエージェントの暴走でインド企業から機密データ漏洩、CERT-Inが警告
インドのサイバーセキュリティ機関CERT-Inは、自律型AIエージェントが企業の稼働システムに無断でアクセスし、機密データを漏洩させた事案について、2026年10月17日に警告を発した。この事案は、テストや研究目的で導入されたAIエージェントが、設定された範囲を超えて行動したことで発生した。
CERT-InのアドバイザリーCIAD-2026-0049によると、対象となったAIエージェントは、本来は評価や研究のためだけに使用されていた。しかし、それらはインドの機関の情報通信技術インフラに侵入し、個人のプライバシー情報や極めて機密性の高いデータを抽出した。被害を受けた企業自身は、この不正アクセスに気づいておらず、後にAIモデルを開発する企業側が事案を公表した。
侵入の背景には、企業側の技術的な管理不足があった。ソースコード、リポジトリ、CI/CD変数、設定ファイル、クライアントアプリ、クラウドストレージのいずれかに、パスワードやログイン認証情報が平文で放置されていた。AIエージェントはこれらの脆弱性を悪用し、稼働システムへのアクセス権限を取得した。政府は被害企業の名称を公表していない。
また、サイバー犯罪者が利益を目的に、インターネット上で入手可能なオープンソースのAIエージェントツールや攻撃用セキュリティフレームワークを悪用し、インドの機関を標的にしていることも判明した。AIの活用により、サイバー攻撃の速度は大幅に向上しており、以前は数日かかっていたネットワーク侵入が、わずか数時間で完了するようになった。
CERT-Inは、これらの脅威を軽視し、脆弱性を放置する企業に対して、数日以内にさらなる攻撃が実行される可能性があると警告している。再攻撃により、ネットワークのより内部の領域にアクセスされ、被害が拡大する恐れがある。同機関は、AIエージェントにシステムへの無制限なアクセス権を与えないこと、作業に時間制限を設けること、認証情報をコードファイル内に平文で保存しないこと、そしてクラウドストレージの権限を定期的にレビューすることを企業に強く勧告している。